● 日時:H21年7月11日(土)
● 口鼻臭臨床研究会 第4回学術集会(福岡)
演題名:「自(己)臭症60例の治療経験」
演者:筒井豊・羽山やよい・辻本佳那子
口鼻臭臨床研究会 第4回学術集会が福岡で開催され、
三原台筒井歯科医院の院長筒井豊と羽山やよい(ブレスカウンセラー)と北浜筒井歯科の辻本佳那子(ブレスカウンセラー)が今話題の口臭治療について当院の治療法および治療成績について発表し、大きな評価を頂きました。
その内容(学会発表の抄録)は下記の通りです。
『自臭症60例の治療経験』
1)筒井歯科(大阪市中央区)
2)医療法人 活生会 筒井歯科医院
3)医療法人 ほんだ歯科
○辻本佳那子1)、筒井隆史1)、羽山やよい2)、筒井豊2)、本田俊一3)
【緒言】
我々は一定の治療マニュアルに基づき、一般歯科的病変、他科的病変のない自臭症患者43例の治療法の概要と治療成績とを、口鼻臭臨床研究会 第2回学術集会(名古屋)で報告した。今回は、自臭症患者について、その後の追加症例(17例)を加えた自臭症患者60例の本法の治療成績と興味ある分析結果を得たので、それらについて報告する。
【方法】
生活調査票、問診表等の事前調査から不安感覚の分析および望診、尿検査、口腔内診査(舌診等)、唾液検査、口臭の原因となる各種のガスの検査を評価して口腔生理機能を調べ、官能的口臭測定等のデータを基に診断チャートを作成し、可能性ある不安原因因子を列挙して自覚的口臭との間で考えられる相関を患者に示しながら3回のカウンセリングおよび指導を行った。不安感覚の改善と口腔生理機能の向上となるセルフコントロールに努めた。合わせて臭気抑制としてはプロフレッシュCLを、粘膜改善にエクセレントシリーズを使用した。
【評価法】
患者の不安が消えて定期管理に同意できた時を終了(解決)とした。
@一回で自臭症が解決 A二回で自臭症が解決 B三回で自臭症が解決 C中断
【結果】
@33例、A18例、B6例、C3例であった。
【考察・結論】
以上の結果から、本法は自臭症患者に対する非常に有効な治療法と考えられる。
治療法として、
1.不安を誘発する、口腔内の乾燥感・口中の不快症状と自覚的臭気の軽減
2.生理的口臭のコントロール
3.精神不安から来る口中の不快の防止と、緊張時口臭のコントロール
4.生理的口臭を引き起こしやすい原因因子の除去
5.各種口臭軽減・消臭処置,等を行うことが重要である。
従来、心因的とされた自臭症患者への治療も、不安となる口腔内感覚、特に乾燥感の除去、不安となる口腔内環境をコントロール(phコントロール等)していく事で解決が出来ると思われる。尚、口臭のない口腔内環境を整える本法は、う蝕・歯周病の究極の予防法になる得ると考えている。 |