口腔心身症

口腔心身症

~原因不明の痛みがある~

心身症とは?

病気の発病や経過に、“心理”や“社会的因子”が密接に関与した様々な体の障害が認められる病態をいいます。
神経症やうつ病など、他の精神障害にともなう症状とは区別されます。

心身症と様々な科との関連性

心身症により、顎関節症(歯科)、胃潰瘍(内科)や鼻アレルギー(耳鼻科)などが起こりますから、歯科や色々な科にかかわる病態です。
従って、発症する体の部位によって、それぞれの科を受診されることになります。

患者さんにとっては、心療内科と神経内科や精神神経科との違いが分かりにくいと思われます。内科領域の心身症は心療内科、脳や末梢神経そのものの病気は神経内科に、うつ病などの精神の病気を扱うのは、精神神経科ということになります。

対象疾患

原因不明の歯や顎顔面部の痛み
咬みあわせ異常感
口腔内違和感
ドライマウス
口臭
舌痛症
顎関節症
知覚過敏
歯ぎしり
くいしばり
いびき 等

治療法

歯科の症状に対しては、一般歯科的治療とともにカウンセリングに重点をおいています。
日々の生活習慣が改善され、患者さん自身にかかわる様々な事柄に対する解釈や判断の仕方が正されると、ストレスをコントロールできるようになります。

また、交流分析や自律訓練法などの心身医学療法などを取り入れながら、当院独自の方法を行っています。
すなわち、出来るだけ薬に頼らない、副作用がなく、明日から簡単に取り入れられる種々の対処法を紹介し、それらを“練習”しながら、“ストレス”とまっすぐに向き合って、うまくストレスと付き合える体質に改善していく方法を獲得して頂きます。 そして、普通の日々を過ごして頂けるのを目標にしています。